『ストーリーとしての競争戦略』(楠木 健・東洋経済新聞社・2010年5月6日発行)-11

研究員

ビジネス本を中心に、名著を3行くらいで紹介します。今回取り上げたのは、楠木健著『ストーリーとしての競争戦略』です。

所長

【(「種類の違い」は)SP:Strategic Positioning】(p.113)について、詳しく見ていこう。

助手

【ポジショニングとは、「位置取り」のことです。SP(Strategic Positioning)の戦略論では、戦略とは企業を取り巻く競争環境の中で「他社と違うところに自社を位置づけること」です。】(p.114)

研究員

製品やサービスに「違い」をつくるだけでなく、そもそも参入するマーケット自体で「違い」を出すのですね。

所長

そうだね。そして、そのために行うことが、次のように書かれている。

助手

【戦略とは doing different things であり、 doing things better ではないという発想です。】(p.116)

研究員

「doing things better」って改善ですよね? それが戦略として否定されてしまっては。。

所長

次回は、なぜSP(Strategic Positioning)では「doing things better」が重視されないのか、見ていこう。

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