『ストーリーとしての競争戦略』(楠木 健・東洋経済新聞社・2010年5月6日発行)-10

研究員

ビジネス本を中心に、名著を3行くらいで紹介します。今回取り上げたのは、楠木健著『ストーリーとしての競争戦略』です。

所長

【他社との違いを考えるときに、二つの異なったタイプの違いがある】(p.111)そうだが、「違い」は分かったかな?

研究員

技術・開発が強いとか、逆に営業・マーケティングに長けているとか?
それとも、製品が中心か、サービスこそメインなのか、でしょうか?

所長

違うな。

研究員

わっかりっません!(サッサと教えて~)

助手

【「程度の違い」と「種類の違い」という分類です。程度の違いというのは、その違いを指し示す尺度なり物差しがあるタイプの違いです。】【種類の違いには、それを指し示す物差しがありません。】(p.112)

研究員

そういう「違い」のことか。

所長

「違い」のつくり方が重要なんだね。

助手

【(「種類の違い」は)SP:Strategic Positioning】、【(「程度の違い」は)OC:Organizational Capability】(p.113)

所長

次回から、「違い」を示す尺度や物差しがある【OC】と、それが無い【SP】を見ていこう。

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