『ストーリーとしての競争戦略』(楠木 健・東洋経済新聞社・2010年5月6日発行)-2

研究員

ビジネス本を中心に、名著を3行くらいで紹介します。今回取り上げたのは、楠木健著『ストーリーとしての競争戦略』です。

助手

【戦略は因果理論のシンセシスであり、それは「特定の文脈に埋め込まれた特殊解」という本質を持っています。優れた戦略立案の「普遍の法則」がありえないのは、戦略がどこまでいっても特定の文脈に依存したシンセシスだからです】(p.14)

研究員

まず、「シンセシス」が分かりません。 

所長

本文中で「シンセシス」は、「綜合」と言い換えられていて、「アナリシス(分析)」に対応する概念として使われているね。

研究員

なるほど。ところで前回の「つなげる」の意味を教えてくださいよ、、、って、あっ、”分析=ものごとを分解” の反対ってことは、”綜合=つなげる”

所長

そうだね。そして、本文にも、次のように触れているよ。

助手

【ストーリーとしての競争戦略は、「違い」と「つながり」という二つの戦略の本質のうち、後者に軸足を置いています】(p.20)

所長

次回は、「競争戦略」について触れていくよ。

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