『ストーリーとしての競争戦略』(楠木 健・東洋経済新聞社・2010年5月6日発行)-16

研究員

ビジネス本を中心に、名著を3行くらいで紹介します。今回取り上げたのは、楠木健著『ストーリーとしての競争戦略』です。

所長

「トレードオフ」について見ていこう。

助手

【「どのような違いをつくっていますか」という問いかけに対して】【「何をしないか」に注目した答えが次々と出てくるのであれば、SP(Strategic Positioning)の戦略が明確な会社である】(p.124)

研究員

「違いをつくる」のが大事なのに、「何をしないか」が必要って、矛盾してません?

助手

【投入できる資源には限りがあるので、同時にすべてのことをやるのは不可能です】(p.123)

研究員

確かに、なんでもかんでも自社で出来るわけでは、ありませんね。

助手

【明確なポジショニングによる違いを構築するためには、「何をやるか」よりも、「何をやらないか」を決めることがずっと大切です。】(p.123)

所長

次回からは、いよいよ「コンセプト」について見ていくよ。

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