研究員
ビジネス本を中心に、名著を3行くらいで紹介します。今回取り上げたのは、楠木健著『ストーリーとしての競争戦略』です。
【将来はしょせん不確実だけれども、われわれはこの道筋で進んでいこうという明確な意思、これが戦略ストーリーです。】(p.50)
『戦略ストーリー』は汎用的なテンプレートではなく、策定には企業の主体性が必要なようだ。
【優れた戦略立案の「普遍の法則」がありえない】(p.14)でしたね。
【ストーリーを語るということは、「こうしよう」という意思の表明にほかなりません。「こうなるだろう」という将来予測ではないのです。】p.50
それでは、「こうしよう」というストーリーは、どうやって作り始めれば良いんでしょう?
その質問に答えるには、何を経営目標にして戦略を立てるのか、を決める必要があるね。【①利益、②シェア、③成長、④顧客満足、⑤従業員満足、⑥社会貢献、⑦株価(企業価値) 皆さんはこのうちどれが最も大切だと思いますか。】(p.71)と、著者は読者に問うているよ。次回、その答えを見ていこう。