研究員
ソニー・インタラクティブエンタテインメントの子会社、フォワードワークスの業績って、どうなんでしょう?
上場していないので、決算発表はないけれど、決算公告で貸借対照表を見てみよう。
株式会社フォワードワークスの2021年3月期の決算公告では、利益剰余金が▲3,267百万円でした。
営業利益や経常利益で説明してもらわないと、黒字か赤字かすら分かりませんけど。
でも、前年度の決算公告と突き合せれば、分ることがあるんだ。
フォワードワークスの2020年3月期の決算公告では、利益剰余金が▲3,238百万円でした。2021年3月期との差は▲29百万円です。
で、けっきょく、どうなんですか。
利益剰余金というのは、簡単にいえば「会社の利益の積み重ね」だ。それが前年度から29百万円減ったならば、2021年3月期の当期純利益が29百万円の赤字だったと考えてよいだろうね。
ゲーム各社は、巣篭もり需要で業績が絶好調だったようですが、厳しいところもあったのですね。
しかし、▲29百万円の前年度は、さらに赤字幅が大きく▲44百万円だったようだし、そもそもそれ迄の3年間に約30億円の累積損失があったようだから、堅実な経営に軌道修正されて業績は改善傾向にあるのかもしれないよ。今後のフォワードワークスに期待して注目しよう!
以上、フォワードワークスの2021年3月期の報告でした。
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